「お日様畑」の原点 ― 「無駄にしたくない」という思いと、100円の価値

hsuancai
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

実家の畑で野菜作りを始めてから、一つの大きな課題に直面しました。それは、「食べきれない野菜をどうするか」という問題です。2024年秋、この課題と向き合う中で生まれたのが、「お日様畑」という無人販売所です。今回は、この取り組みの原点となる考え方についてお話ししたいと思います。

お日様畑の営業状況はXのアカウントとにinstagramのアカウントで発信していますので、ぜひご覧ください。

以下の投稿は開店時のものです。もしよろしければ、それぞれフォローをお願いしたします🙇。

スポンサーリンク

食べきれない野菜をどうするか

空き家の畑で野菜作りを始めましたが、実際に収穫が始まると、自分たちだけではどうしても食べきれない量になってしまいました。家族だけで消費するには多すぎる。かといって、せっかく育った野菜を、そのまま捨ててしまうのはあまりにもったいない。

畑で育つ野菜たちを見ながら、どうにかして「無駄にしない」方法はなかろうかと考えたのが、すべてのきっかけです。野菜は生き物です。種を蒔き、水をやり、手間をかけて育ててきたものを、ただ廃棄するという選択肢は、私にはありませんでした。

「無料」ではなく「お金をいただく」理由

無駄にしないための手段を考える際、私は無人販売所でお客さまへ「無料」でお分けすることはしませんでした。周囲からは「もったいないなら、タダであげればいいじゃない」という声もありました。しかし、あえて無料という選択肢を取らなかったのには、明確な理由があります。

その理由は、「野菜を作ることはタダではない」という事実があるからです。

肥料や資材の経費、そして何より多くの手間がかかっています。種や苗を買い、土を耕し、肥料を施し、水やりをし、雑草を取り、害虫や病気から守る。そうした一つ一つの作業には、時間と労力、そして費用がかかっています。

もし安易に「無料」で渡してしまえば、受け取る側に「野菜は経費をかけずに作れるものだ」という誤った常識を植え付けてしまうかもしれません。プロの農家さんは、私以上に経費と手間をかけて野菜を作っています。そんな現場の努力を軽視するような誤解を生むことは、避けるべきだと考えました。

農業という仕事は、決して簡単なものではありません。天候に左右され、時には苦労して育てた作物が台無しになることもあります。それでも、丁寧に手をかけて育てることで、美味しい野菜が生まれる。その価値を、正しく伝えたいという思いがあります。

100円という価格と品質への責任

こうして2024年秋から、「お日様畑」と名付けた無人販売所を不定期でオープンすることにしました。基本的に1つ100円で販売しています。

たとえ100円という小さな金額であっても、お金をいただく以上、「きちんと食べられる品質のもの」を出す。それは作る側としての最低限のマナーだと考えています。

もちろん、畑で育つ野菜は工業製品ではありません。中には不格好なものができてしまうこともあります。曲がったキュウリ、二股に分かれた大根、サイズが小さすぎるトマト。そうしたものも、味は変わりません。でも、見た目が気になる方もいらっしゃるでしょう。

そこで、無人販売所では実物を見て納得いただいた上で買っていただくという形をとっています。手に取って、見て、「これなら大丈夫」と思っていただけたら、お買い上げいただく。そんな、顔は見えなくても信頼関係を大切にした販売スタイルです。

100円という価格は、決して高くはありません。でも、その100円には、「野菜を育てるには手間と費用がかかる」というメッセージが込められています。そして、受け取る側にも「対価を払って手に入れるもの」という認識を持っていただくことで、野菜を大切に扱っていただけるのではないかと思うのです。

在庫に合わせた販売の工夫(メルカリショップの活用)

また、現在は無人販売所だけでなく、メルカリショップでの販売も進めています。メルカリショップでは、保存性がある野菜をまとめて販売しています。

メルカリショップへのリンクはこちら。

あわせて読みたい
お日様畑のメルカリショップ
お日様畑のメルカリショップ

地域の無人販売所だけでは、どうしてもお客様の数に限りがあります。せっかく育てた野菜が、売れ残ってしまうこともあります。そこで、地域の枠を超えてお届けすることで、より確実に野菜を無駄にせず、必要としている方へ繋げることができると考えました。

保存性のある野菜、たとえば玉ねぎやじゃがいもなどは、まとめて販売することで送料の負担も軽減できます。遠方の方にも「お日様畑」の野菜を届けられる手段として、メルカリショップは大切な販路の一つです。こうした工夫を重ねることで、野菜を無駄にしない仕組みを少しずつ作っています。

おわりに

「野菜を無駄にしたくない」という思いと、農業という仕事への敬意。この二つのバランスを考えながら、今の「お日様畑」の形を大切に育てていきたいと思っています。

100円という小さな対価ではありますが、そこには大きな意味があります。野菜を作ることの価値を正しく伝え、受け取る側にも大切に扱っていただく。そして、何より野菜を無駄にしない。そんな思いを込めて、これからも畑と向き合っていきます。

「お日様畑」は、2024年秋に始まったばかりの、まだまだ小さな取り組みです。でも、この小さな一歩が、誰かの食卓を豊かにし、農業の価値を伝えるきっかけになれば嬉しいです。これからも、この思いを大切にしながら、野菜作りを続けていきたいと思います。

Twitterからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
スポンサーリンク
ABOUT ME
空き家の管理人
空き家の管理人
アラフィフの空き家管理人。 東京近郊から茨城県南部へ移住。現在は拠点を茨城に置き、空き家と畑の管理・再生に奮闘中。 豊かな食生活と車生活、そしてデジタルを使いこなす高齢の母との日々を楽しみながら、地域の魅力を発信しています。
記事URLをコピーしました